流山市井崎市長、関東大震災下の朝鮮人虐殺問題で「国の責任」について発言

9月6日の流山市議会における社民党の阿部治正議員の関東大震災下の虐殺事件に対する一般質問への井崎市長の答弁は、これまでの幾つかの自治体首長の答弁の中でも画期的なものでした。阿部議員からの、関東大震災下で起きた関東一円での虐殺、福田村・田中村における虐殺、流山市における虐殺、何よりもこうした事態を二度と引き起こさないために、事実を掘りおこし、記録し、教訓を後世につないでいかなければならないのではという第1問に対する井崎の答弁は以下の通りです。

「福田村事件をはじめ、当時の流山町で発生した殺害事件、また関東大震災後に起こった虐殺事件で亡くなられた方々や被害に遭われた方々に対して、謹んで哀悼の意を表す」「この教訓については長く後世に伝え、二度と同じことが起こらないように努めていくことが求められている」
「当時の流山町で発生した朝鮮人に対する殺害事件については、当時の記録に朝鮮人1名が虐殺されたという記述が残されている。この事件について、これまで市民の方々が情報収集や取材、当時を知る人から聞き取りを行うなど、行政だけではできないような記録の編纂にご尽力を頂いていることに深く感謝申し上げる」
「12月に予定している人権講演会で、人権擁護委員会や法務局や市民の協力を得ながらこの虐殺事件を取り上げることを検討している」

阿部議員は再質問として、いわゆる流言飛語と言われているものの発信源は、当時の政府と軍、内務省警保局の電信文が出所ではないかと問いました。井崎市長の答弁は以下の通りで、これもこれまではどの首長もなし得なかった画期的な答弁だと言えます。

「国がこれらの誤った情報(放火、爆弾投擲、井戸に毒等々)を意図的に発信し、流布させたことは、歴史的な事実として認識している。今後、国やマスコミの情報を冷静に見極め、私たち一人一人がこのようなことが二度と起こらないように、努めていかなければならないと考える」

詳しくは、以下の動画でぜひご覧ください。

関連記事

 

 

ページ上部へ戻る