北陸電力が視察を拒否!

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「理解ない方」お断り!?
北陸電力は、8月29日、社民党による志賀原発(石川県志賀町)への視察申し入れに対し、「原発の必要性に理解のない方への対応は難しい」として、「原子力推進の立場のみ」視察を受け入れ、脱原発をかかげる社民党の視察を拒否しました。

北陸電力の「理解を求める」相手とは…
北陸電力は、「志賀原子力発電所の一層の信頼性向上に向け、津波等に対する安全強化策をひとつひとつ着実に実施していくとともに、皆さまにわかりやすく丁寧にご説明し、ご理解とご安心をいただけるよう最大限努力してまいります」と公言しています。
また、地域社会との共生を掲げ、「志賀原子力発電所では、地域の皆様との対話活動の推進や海岸・道路の清掃、祭礼への参加など、地域への貢献とふれあいに努めています。」としています。ここで言う、「ご理解とご安心をいただく」対象や「地域の皆様」とは、原発推進の立場の人達だけなのでしょうか。

 原子力基本法にも背く対応
視察拒否という北陸電力の対応は、原子力基本法の3大原則いわゆる自主・民主・公開の精神に反するものであり、ひとたび原子力事故が発生するならば、甚大な被害と人々の暮らしを奪い、後世まで放射能の危険を与えるものであることの自覚がなく、そもそも、原子力の安全性の検証作業は「原子力推進」や「原子力反対」という立場にかかわりなく担保されるべきです。原発を持つ会社として、東京電力福島第一原発事故の教訓を学んでいないと言わざるを得ません。
しかも、志賀原発直下での活断層の疑義が指摘されている中、「原子力推進の立場のみ」しか視察を受け入れないとの北陸電力株式会社の対応は看過できません。

「原子力ムラ」の体質抜けきらず
千葉県には、原発はありませんが、東電福島第一原発事故による放射能汚染で、東葛地域を中心に放射線量が高い「ホットスポット」により、日々不安な生活を強いられ、また、圏財界から60㌔ほどに茨城東海第2原発が存在していることから、今回の北陸電力の対応については、「原発の安全性確保を脅かす」として社会から強い批判を受けている「原子力ムラ」の体質から今だ抜け切れない北陸電力に強く抗議します。

 


2012年9月7日

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